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流れ星を追いかけること

流れ星を追いかけること

これまで星は、ぼくに応えてくれなかったけど

この島なら、待ってられるんだ

流れ星を追いかける、ヤマネのティオ。

晴れた夜はサニーヒルの見晴らしのいい丘で、流れ星が流れる瞬間をじっと待っている。

心の中で「流れ星が流れますように」と祈りながら。


星が走ったら胸の奥でそっと祈り直し、手作りのランタンを持って落ちた方角へ向かう。

そこで見つけた光る石を、彼は星のかけらと呼んで大切に瓶へしまう。


夜行性で朝は苦手。

太陽の時間は厚いカーテンと毛布の中で眠り、星の時間に目を覚ます。

星待ちメモ

いつ見えたんだろうって、覚えておきたくて

03/24 夜|曇り|ティオ:暖炉のそばで星の絵本を開いた。曇りの夜でも、ページをめくるうちに宇宙を旅している気がした

03/19 夜|晴れ|ティオ:西の空に光がすっと流れた。声が出る前に、胸の中で小さな祈りを唱えていた

03/17 夜|曇り|ティオ:棚から小さな瓶を取り出して、暗い部屋で手のひらに乗せた。かけらがふわりと、黄色い光を灯した

03/16 夜|小雨|ティオ:棚の小瓶をひとつずつ手のひらに乗せ、やわらかな布で丁寧に拭いた。雨音の中で、次の晴れた夜を待った

03/13 夜|小雨|ティオ:毛布を深くかぶって、小瓶をそっと撫でた。あの時のきらめきが、まだここにいる気がした

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